不動産ビジネスのマーケティング支援を行う株式会社イー・ステート・オンライン(以下、ESO)と株式会社イー・ステート・ラボ(以下、ESL)。
東京・大阪で働くESOのWEB事業のコンサル担当者と、沖縄で働く広告運用を担うESLのオペレーション担当者に、SO Technologies(以下、SOT)の運営するデジタルマーケティング専門の法人向けプラットフォーム『ジッセン! Biz』、および講師派遣型研修『ジッセン! プログラム』をご利用いただきました。

業務知識の個人差と、物理的な距離によるコンサル・オペレーション担当者のコミュニケーションに課題を抱えていたESO・ESLが、弊社サービスの導入によってどう変化したのか。
ESO WEB事業本部統括責任者である副本部長 水沼様と、WEB事業推進部第2グループ課長としてWebコンサルを担う柿原様、ESLの運営管理責任者である荒井様にお話を伺いました。


※敬称略

御社の事業内容をお教えください。

水沼:ESOは、不動産に特化したWebプロモーションコンサルティングや人材派遣事業をしています。我々、WEB事業本部は、主に不動産販売におけるWeb広告・制作・メール戦略などを支援しており、親会社の東京建物株式会社をはじめ、不動産デベロッパーに対して広くサービスを提供しています。

荒井:ESLは、ESOの100%子会社で、沖縄にあります。ESOのバックヤード業務、自社業務のオペレーションの部分を担っています。今は、運用型広告のデータ入力や設定といったESOから依頼を受けて行う業務が中心です。


▲左から、荒井様、柿原様、水沼様

▶▶▶ 導入背景

「内容を伺って、オペレーション担当だけではなくコンサル担当も、もう一度聞いたほうが良い、合同でやるべきだという話になりました」

ご導入にあたって、どのような課題をお持ちでしたか?

水沼:当社は、中途入社の多い会社で、教育方法に一貫したものがありませんでした。入社したときのOJT担当となる先輩社員が違えば教え方も覚え方も違う、業務の教え方が標準化されていなかったというのが、大きな課題でした。新卒含めた若手社員が増えてくる中、それぞれの社員の知識レベルにばらつきがあるため、一貫した流れで教育する場、学ぶ場が欲しいなという状況でしたね。

荒井:ESOから当社への依頼方法や伝え方も、人によってばらばらという現状があり、依頼を出すESOのコンサル担当と作業するオペレーション担当が、同じ内容・同じ目線でやっていきたいなという想いが根本にありました。また、普段顔を合わせないESO社員からの依頼であるが故、自身の作業に目線がいってしまいがちで、この先起こり得るリスクや、依頼の背景まで考えが及ばないなど、知識や知見が足りないなと感じていましたね。あとは、沖縄と東京・大阪で物理的に距離があるので、やり取りをする相手がどんな人なのか、コンサル担当の考え方とはどういうものか、などのコミュニケーションを取る機会があると良いなと思っていました。


弊社サービスをご導入いいただいた決め手をお教えください。

荒井:(決め手は)信頼ですね。SOTさんとはずっとお付き合いがあって。3、4年ほど前に一度『ジッセン! オンライン』(※1)をESOで利用したのが最初で、その後私が(ESOの)関西支店にいるときに、一時運用代行サービスも半年ほど利用させていただき、『ATOM』導入時にも東西色々と助けていただきました。もちろん良いサービスであることも間違いないですが、長く一緒にやらせていただいている中で出来上がった信頼関係が一番だと思っています。

水沼:以前、オペレーション担当の一人が産休に入り、担当者が1名になってしまうことがありました。そのとき、SOTさんの運用代行サービスを利用し、本当に助けられました。実際に「すごく助かった」「対応が非常に良かった」という声も聞いていました。


今回は、ESLに法人向けのeラーニングプラットフォーム『ジッセン! Biz』をご導入いただき、のちにESO・ESL共同で『ジッセン! プログラム』をご実施いただきました。
まずは、eラーニングご導入までの流れをお教えください。

水沼:ESLの立ち上げ前に色々とお話を伺っている中で、「立ち上げ当初が一番大事」と、ずっと言っていただいていていました。お願いしたいという思いはありましたが、当初は予算がなくて(笑)。まず、できる範囲で一回やってみようということで、ESLのオペレーション担当向けにeラーニング(『ジッセン! Biz』)を導入しました。


次に、講師派遣型研修『ジッセン! プログラム』ご導入の流れをお教えください

水沼:eラーニングの効果を実感できたこともあり、今回研修の導入に至りました。先ほどもお伝えしましたが、今までは、社員皆が受講できる共通の研修がほぼありませんでした。教え方が人によって違うため、ESLのオペレーション担当としても、どう受け止めて良いかわからない。階層別研修は実施していましたが、社歴や役職など関係なく一斉に1つのことを学ぶ機会は少なかったので、そういった機会を是非設けたいと考えました。

柿原:元々ESL社員の教育内容を検討しているときに、SOTさんより研修内容を伺って、これはESLのオペレーション担当だけではなく、ESOのコンサル担当も、もう一度聞いたほうが良い、合同でやるべきだという話になりました。

水沼:一般的な話であったり、どのようなジャンルにも通用する研修ではなく、最終的には我々の仕事に直結させたいと強く思いました。実際、話を進める中でSOTさんは、当社業務の課題についても相談に乗ってくださいましたので、これはもうやるべきだ、GOだと。一般に向けた研修プログラムだったとしても、どこまで当社業務や課題に寄り添ってもらえるか、という点が、導入の大きな理由となりましたね。


▶▶▶ ご利用内容

ESLでの『ジッセン! Biz』のご利用内容をお教えください。

荒井:当初は、人によって知識に差があったり認識が違っていたりしたので、eラーニングで全員が同じ内容を受ければ、ベースはできるのではないか、と考えていました。皆必死に受講していました。今でも、あれは地獄だった(笑)と言っている社員もいます。入社後約10日で30時間ほどかけてすべて受講しましたね。


『ジッセン! プログラム』実施内容をお教えください。

荒井:全員沖縄から東京に出張し、研修を受けました。SOTさんの研修は水木金の午前午後、約20時間ですね。

柿原:ESOのコンサル担当(東京・大阪含む)もこの3日間、一緒に受けるという予定を組みました。今までそのように合同で実施することはなかったので、初めての実施となりました。


▲イー・ステート・オンライン社、イー・ステート・ラボ社への実施内容イメージ

▶▶▶ 導入による成果

「第三者から言っていただくことで、本来あるべき“クライアントゴールを見据える”ことへの立ち返りができた」

『ジッセン! Biz』をご利用いただき、どのような成果がありましたか?

荒井:『ジッセン! Biz』で全員同じ内容を受講するということが一番大きいですよね。いざ何かの作業をしたときに「あのときのあれだな」「見たことあるな」など、“思い出し”があるのをすごく実感しました。一回見たことが、作業したときに思い出されて「点が線になりやすいね」という声は多く出ていましたね。人によっては復習になるかもしれないけれど、共通言語で基本がわかる。先ほど地獄だったと言いましたが(笑)、ほどよく短めにまとめてくださっているので意外と大丈夫という声もありました。


続いて、『ジッセン! プログラム』をご利用いただいての成果をお教えください。

柿原:元々営業活動とか広告運用って、そのクライアントが目指すゴールに対して1本で繋がっている。当たり前ですけど、それがあるべき姿だと思うんですよね。今回、ネット広告の知識とかスキルから教えていただきましたが、マーケティングの概論から話していただいたので、コンサル担当もオペレーション担当もあるべき姿、クライアントゴールを見据える立ち返りができたと思います。この考えは本来みんなが持っているのですが、社内からの発信ではなくて、第三者から指導・指摘していただくことで、すごくシビアに捉えられ、より刺さっていたように感じました。研修を終えた今も、立場や年次が違くとも、同じベクトルを向いて一つになった、粗削りだけどまとまったように思います。


実際の業務においての改善はありましたか?

柿原:メニューを覚えて、最適化を意識するオペレーション担当が増えてきて、費用の考え方がよりコンサル担当に近くなった。少しハードルの低い話ではありますが(笑)、それは明確に感じましたね。

水沼:知識が増えたこともそうですが、両者が交流したことで、依頼の仕方も変わったのでは。

荒井:変わりましたね。「あのときの●●さんだよね」というように、冗談を電話で言い合えるようにもなりました。顔と名前が一致したのは大きい。それまでは、電話の声だけでしたが、人となりが見えてくるとコミュニケーションがスムーズになるという効果はありましたね。


他に感想があればお教えください。

荒井:竹谷先生が上手いですね!やっぱりプロの講師なので、最初のつかみから皆の質問の振り方含めて。最初からガンガン詰め込むのかなと思っていましたけど、座学っぽくないというのは印象に残りました。受講者に発言させるように誘導していく進め方など。常時25名ほどいましたが、皆が話せる環境で交流できていましたし、あんな笑顔で研修を受けている社員を初めて見ました。


▶▶▶ 『ジッセン!』サービスへ期待したいこと

今後、『ジッセン!』のサービスに期待したいことはありますか?

水沼:今回の研修終了後、総括的にご報告いただきましたが、今当社が抱える弱い部分が露呈したと捉えています。例えば、メディアのことや業務の内容を深く理解できていない、上辺で仕事をしている部分が少なからずある、ということなど。今回はリスティング運用という部分にフォーカスして実施しましたが、さらに社員のスキルを平準化し向上させるために、今後もSOTさんにお手伝いしていただけたらと思っています。

柿原:そうですね、冒頭でお伝えした課題が、オンラインもオフラインも利用させていただくことで、改善・克服できるようになると感じています。当社が今、運用型広告を内製できていることは一つの強みですが、スキルの面でいうと、競合会社との差別化はできていません。コンサル担当もオペレーション担当も含めてまだまだ上を目指せると思っているので、今のレベルに合わせて、そしてさらにもう1歩上げていくような個別指導や研修など、早く取り組みたいなと思っていますし、期待しています。

荒井:常に成長しなければと思っています。今のままで良いと止まった瞬間に終わると思っているので、オペレーション担当として継続的に成長し続けられる仕組みを、今後期待したいと思っています。ゆっくりでも常に右肩に上がるようなプランを期待しています。

▶▶▶ 他企業様へのメッセージ

「教育関係は、自前も否定しないけれど、他者に頼ることは中長期で見るとプラスになる。」

最後に、御社と同じような課題をお持ちの企業様へ、メッセージをお願いします。

水沼:自分たちでまずはなんとかしよう、というのはどこの会社もお持ちだと思います。自分たちで培ってきたもので社内勉強会をすることも大事ですが、「人の力を借りてできることがある」という考えも、是非取り入れて欲しいと思います。社外の研修を受けた上で、自分たちの強みになるような研修を生み出していけたらいいですよね。現状は社内で教えることができる社員が少ない。そこは他者の力を借りて、講義を受けた社員が今後新しく入った社員に教えられる、そういう形で自社の文化を作っていけたらなと。そのきっかけとして今回のようにお手伝いいただけたことは非常に有効な手段だったと感じています。

柿原:費用対効果の高い研修だったと感じてますし、また違う形で是非お願いしたいと思っています。時間をかけて自社で対応することも大切だと思いますが、短時間で成長を実感できるので、悩みがある会社さんには、ぜひトライしてみて欲しいですね。

荒井:今までは社内でなんとかしようとしていました。ただ、実際に資料作ったり、資料の中身の議論に時間がかかったり。同じ悩みをお持ちの企業さんは、1回思い切って相談をしてみてはいかがでしょう。不安はありますし、自前も否定しませんが、他者に頼ることは中長期で見るとプラスになると思います。




東京・大阪と沖縄という遠距離だからこそ、今回合同での研修をご利用いただいたことで、知識や運用スキルだけでなく、コミュニケーションの面でも非常に良い影響が見られたようです。
イー・ステート・オンライン社、ラボ社とは長くお付き合いさせていただいていることもあり、終始なごやかな様子でお話をお伺いさせていただきました。お忙しい中、ありがとうございました!


(※1)『ジッセン! オンライン』は、SOTの提供する月額制のeラーニングサービス。1IDから登録が可能。

【ご利用サービス】

 講師派遣型研修『ジッセン! プログラム』

 法人向けプラットフォーム『ジッセン! Biz』


【企業情報】

■株式会社イー・ステート・オンライン

不動産ビジネスを中心に Web プロモーション、Web サイト構築・運営、CRM ソリューションなどのサービスを提供するインターネット関連業務のトータルコンサルティング企業。2001 年の創業以来、大手マンションデベロッパー、不動産販売会社など多くの顧客との取引実績を持つ。
ホームページ:https://www.e-state.ne.jp/


■株式会社イー・ステート・ラボ

株式会社イー・ステート・オンライン社の子会社として、2018年1月に沖縄名護市にて創業。不動産ビジネスを中心にWebプロモーション、Webサイト構築・運営、CRMソリューションなどのサービスを提供するイー・ステート・オンラインをサポートする役割を担う。
ホームページ:https://www.es-labo.ne.jp/