運用型広告統合管理プラットフォーム『ATOM』をご導入いただいているacssemble 新田氏にお話を伺いました。

Google 広告のプラチナ プロダクト エキスパートとしてご活躍されている新田氏が、ATOMをご導入するに至った背景と、その活用方法を伺う中で、広告運用で重要視されていることや考え方までお聞きいたしました。また、ATOMの新機能となるGoogle スプレッドシート出力機能もご活用いただいておりますので、ATOMをすでにご利用中の企業様もぜひご覧ください。

お話を伺ったのは、acssemble 代表/Google 広告 プラチナ プロダクト エキスパートの新田 真隆氏です。

Summary

 ご利用企業名   acssemble
 ご利用期間    2020年5月~現在
 導入目的     配信状態の傾向と変化を見るための集計レポートを自動化
 活用方法     進捗管理機能での全体把握/数字の傾向分析レポート・配信状態変化の分析レポート作成
          /Google スプレッドシート出力機能でデータポータルへ出力

新田氏 
 acssemble 代表
 新田 真隆 氏

 豊富な知見を活かした、高度な広告運用代行およびコンサルティングを提供するacssembleの代表。
 国内唯一のGoogle 広告 プラチナ プロダクト エキスパートに認定。


▶▶▶acssembleについて

御社の事業内容についてお聞かせ下さい。

Google 広告・Yahoo!広告を中心に、運用型オンライン広告の運用代行とコンサルティングに加えて、運用体制の構築サポートや運用者の教育をアウトソースしています。広告主様からの依頼で運用代行をしたり、インハウス運用されている広告主様をサポートするだけではなく、代理店様からも運用代行やアドバイスもご提供しています。

特徴と強みをお教え下さい。

わたしはGoogleから、国内唯一のGoogle 広告のプラチナ プロダクト エキスパートとして認定されています。プラチナ プロダクト エキスパートの高度で豊富な専門知識と、運用者の悩み・疑問を数多く解消してきた経験に基づいてサービスを提供できるのが一番の強みです。誰よりもGoogleの意図を正確に深く理解しながらも、Googleの言いなりになるのではなく、各々の広告主の状況に合わせて最適なGoogle 広告の使い方をアドバイスできる数少ない運用者だと自負しています。

▶▶▶ATOMの導入背景

「傾向」と「数値に表れる前の変化」を捉えるためのデータ集計をATOMで自動化

ATOM導入の背景を教えて下さい。

状況把握のために管理画面を行き来して、Excelで集計する時間を削減したかったからです。わたしは、日常的に「配信状態の変化」を見たいと考えています。管理画面では「今の状況」は簡潔に把握することができますが、変化の把握は媒体によってはできないもの、見づらいものがあります。正確に状況把握をするためには複数のデータを掛け合わせて集計する必要があるのですが、ご依頼が増えて手が回りきらなくなったため、ATOMを導入しました。

「配信状態の変化を見る」とは、具体的にはどういった部分を見られているのでしょうか。

例えば、今月一日から前日までのコンバージョン単価が、目標としている金額以下に収まっていたとしても、上昇傾向にある場合は早めに手を打つべきです。反対に、コンバージョン単価が目標を超えていたとしても、すでに実施した変更の効果が出ていて改善傾向にあるのなら、下手に触ることで縮小させすぎてしまうなどのデメリットとなる可能性があります。このように、数値そのものではなく傾向も見てあげなければ正しい状況判断はできません。また、表示回数は変わっていなかったとしても、広告が表示される検索語句が変化している場合、表面的な数値に差がなかったとしても注意すべき状況です。こうした「傾向」と、「数値に表れる前」の変化を捉えるためには、複数のデータを組み合わせて加工しなければなりません


ATOMでは、クライアントへ提出するレポート作成の業務工数削減のために導入される企業様が多いのですが、御社が分析用の集計レポート作成の自動化を重視する理由があればお教えください。

多くの方は、「よし、この案件を分析しよう」と判断してから状況把握用の集計をされるのではないでしょうか。しかし、わたしは集計レポートを日常的に見たいと思っています。それは明確な変化が結果として出てしまってから後手で対応をするのではなく、変化が起こる前に兆候を捉えて先手を打ちたいと考えているからです。一方で、状況を把握するだけでは成果は改善しないので、把握のためだけに使う時間は最小限にとどめたい。そのため、集計を自動化することにはとても大きな意味があると思っています。また、このような集計レポートを日常的に活用するためには、「見たいときに見れるように常に作成されている」必要があります。しかし、見ないこともあるし、一瞬見て閉じることもあるようなデータとなると、自分で作ったり誰かに作ってもらうのも気が引けますよね。そういった意味でも、自動化の意味があると考えています。使わない可能性があるけれど、必要なときにはすぐに作成できる、かつそれを人力で作るには手間がかかる、そういうものを用意できることが自動化ツールの一番大きな意味じゃないかと個人的には考えています。わたしが多くの案件の状況を深く把握して、スピーディーに最適な手を考えられるのは、集計をATOMで自動化していることも大きな要因です。

▶▶▶ご利用内容

Google スプレッドシートに出力し、データポータルで可視化

ありがとうございます。日々、ATOMをどのように利用されているか教えて下さい。

まず、ATOMの「進捗管理」の画面で見ている案件の全体像を把握します。コンバージョン単価などのKPIにしている指標を見るほか、1ヶ月の予算が決まっている案件では「昨日の利用額」を見て、その日に詳しく状況を把握するアカウントとその優先順位を判断します。次に、それらのアカウントについて、進捗把握のためにATOMで作成しているレポートを見ます。これは最近実装されたGoogle スプレッドシートにレポートを出力する機能を利用して、出力されたレポートを、データポータルで可視化しています。ATOMでは、主に数字の傾向を把握するためのレポートと、配信状態の変化を把握するためのレポートの2種類作成しています。このレポートで、全体の数値や媒体ごとの数値、キャンペーンごとの数値とその変化と傾向を把握しておいて、どこにどのような手を入れるか概ねの方向性を決めてから、管理画面に移り、具体的に実施することを決めて実行します。

▲実際に新田さんが利用しているデータポータルのレポート画面。左のレポートで配信状態の変化を、右で傾向を把握することができる。

かなり高度な使い方をされているように感じますが、ATOMを選ばれた理由を教えて下さい。

acssembleはわたしひとりで運営していますから、資金的な余裕はあまりなく、できるだけ費用を抑えたいと思っていました。とは言っても、必要なことができなければ意味がありません。ATOMはそのバランスが一番良かったので選びました。

今後、ATOMに実装して欲しい機能はありますか?

データポータルで独自のダッシュボードを作りたいので、複数のクライアントのデータをひとつのレポートにまとめて出力できるようになってくれるとありがたいと思います。


▶▶▶メッセージ

最後に、ATOMの導入を検討中の方向けにメッセージをお願いします。

多くの場合、レポートツールは顧客提出用のレポートの作成にかかる時間の削減のためだけに使われていますが、個人的にはそれではもったいないと思っています。人の時間を掛けずにレポートを作成できるのがレポート自動化ツールの強みなので、「作ったところで使わないかもしれないけれども、作ってみないとわからないもの」を作らせておくことにとても大きな意味があると考えています。 また、レポートツールは沢山ありますが、御社がレポートツールを使って何をしたいのかをよく考えてからツールを選ぶことが大切です。高機能でも使い切れない機能がたくさんあるのなら割高なだけになってしまいますし、安くても機能が足りなければ業務状況はあまり変わらないかもしれません。中には作成できない種類のレポートがあり、レポートの完全自動化が叶わないこともあります。御社にとって“ちょうどいい”サービスを探すことをおすすめします。


さいごに

今回は、acssemble 新田氏にお話を伺いました!

数値に表れる前に兆候を捉えて先手を打つことの大切さ、その傾向を見るための分析にATOMによる自動化が役立っていることがお伺いできました。新機能であるGoogle スプレッドシート出力機能を含め、今後も広告運用に活かせる機能開発に努めてまいります。

この度は、お忙しい中インタビューをお受けいただき、ありがとうございました!


【企業情報】

 ■acssemble

 運用型オンライン広告の運用代行・コンサルティング・代理店サポートなどを提供する。

 HP:https://acssemble.com/


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