今回は、集客プラットフォーム『ATSUMARU』を軸にサービスを展開する株式会社あつまる(以下、あつまる社)の導入事例インタビューをお送りします。

株式会社あつまるは、これまで人の感覚や勘に頼っていた“あいまいな集客”を、プラットフォームに蓄積された集客データ・ノウハウを用いて、成功確率の高い集客戦略を提案するデータマーケティングカンパニーです。提案施策の一つであるリスティング広告・SNS広告を始めとした運用型広告において、SO Technologies株式会社(以下、SOT)が運営する運用型広告統合管理プラットフォーム『ATOM』をご利用いただいています。

記事の前半では『ATSUMARU』のサービスについて、後半ではATOMの活用事例として運用体制からご活用方法、成果までをお伺いしています。お話を伺ったのは、株式会社あつまるの寺田 哲也氏、馬場 祐也氏です。

※写真撮影中のみマスクを外しています。

Summary

 ご利用企業名   株式会社あつまる
 ご利用期間    2019年11月~現在
 導入前課題    以前に使用していたツールのサポート面に課題
 決め手      課題解決が見込める/価格面
 活用方法     日々の進捗管理/進捗管理画面の共有/レポーティング
 成果・社内変化  進捗管理工数がチームで月間266時間削減
          削減された工数により、より積極的にミーティング等へ参加できるように
          日次進捗確認等のコミュニケーションのスピード・質が改善

寺田様 
 株式会社あつまる
 マーケティンググループ/リーダー
 寺田 哲也 氏

 デジタルマーケティング施策の立案から設計、運用を担当しつつ、自社のマーケティング活動も兼任。

馬場様
 マーケティンググループ/デジタルマーケティング研究所 所長
 馬場 祐也 氏

 デジタルマーケティング施策の立案から設計、運用を担当しつつ、プロデューサー業務も兼任。

▶▶▶株式会社あつまるについて

800社以上の集客・経営データが蓄積されたプラットフォームから、成功確率の高い集客戦略を提案するデータマーケティングカンパニー。

御社の事業内容をお教えください。

寺田氏: 中期経営計画の実現という視点で集客・採用のマーケティング支援や、CI(コーポレート・アイデンティティ)の策定支援、DX(デジタルシフト)支援を行っております。支援内容は企業の課題ごとにさまざまですが、大きくは戦略策定から、集客ツールの制作、広告の運用代行、PDCAを回すためのサポート(超あつまる会議)になります。


あつまる社が提供されている、集客プラットフォーム『ATSUMARU』についてお教えください。

寺田氏:弊社で過去実施した800社分の集客データや、顧客のあらゆる業界の情報、マーケット情報までを蓄積しています。集客プラットフォーム「ATSUMARU」のデータを用いて、クライアントに対して成功確率の高い集客戦略を提案し、最小のコストで最大の集客実現をサポートします。一例ですが、業種やターゲットごとにCVRの高いWebサイトのデータをリアルタイムで蓄積しているので、そのデータを活用し、サイトデザインやコンテンツに活かしています。

『ATUMARU』が生まれた背景についてお教えください。

寺田氏:本来の広告の目的は売上・利益をあげることです。これまでの広告業界は、広告会社の担当者の“勘”や“経験”という、あいまいな提案や、自己満足な綺麗な広告を提案してきました。そのために無駄な広告投資をするケースが多々見受けられます。そこで弊社は、そのような広告業界の無駄をなくすべく、「さようなら、あいまいな集客」というコンセプトを元に、クライアントの広告費の費用対効果を最大化させるため、『ATSUMARU』を提供する運びとなりました。

クライアントにはどのような企業様が多いのでしょうか。

馬場氏:業種は様々ですが、最近では不動産関連企業様が増えています。不動産関連企業様は、いわゆるポータルサイトでの集客が中心でしたが、ポータルサイトの費用対効果は年々悪化していってます。そんな中で集客の費用対効果を改善したいという企業様の支援をさせていただいています。 また、コロナ禍で事業モデルのゲームチェンジをしたい、会社のビジュアル面を変えたい。といったニーズが増えているため、企業のデジタルシフトに必要なノウハウを提供するDX(デジタルシフト)支援や、CI(コーポレートアイデンティティ)策定支援にも力を入れています。

「インターネット広告」は、クライアントにご提案する打ち手のひとつという位置づけになるのでしょうか。

馬場氏:そうですね。広告をご提案していないケースもあります。例えば、インターネット広告を実施しなくても既存の媒体を見直すことで費用対効果が改善され目標達成できるケースもあります。業種やターゲットごとにCVRの高いWebサイトやLPなどのデータをリアルタイムで蓄積しているので、そのデータを活用し、サイト構成やコンテンツに活かすこともあります。

今後、『ATSUMARU』が目指す方向性についてお教えください。

馬場氏:現時点では、『ATSUMARU』というデータプラットフォームは社内向けのツールとして利用していますが、ゆくゆくはサブスクリプションのような形で、クライアントがご自身で利用できる形にしていきたいと考えています。最終的な理想の形は、私たちが1年、3年とご支援させていただいた結果、クライアントが我々の支援がなくても集客を自走できる仕組みを作り上げることだと考えています。ただ、後は自分たちで……となると難しい部分もあるので、『ATSUMARU』を使って、成功確率の高い施策を自分たちで企画立案できるような体制を作っていきたいと思っています。

▲株式会社あつまる サービスサイト

▶▶▶ATOMの導入背景

広告会社のノウハウが詰まった『ATOM』に、サポート面での課題解決を期待して導入を決定。

ここからは、ATOMについてお伺いしていきます。ATOMをご導入いただいているチーム体制についてお教えください。

馬場氏:「プロデューサー」 「マーケター」「デザイナー」「エンジニア」の各プロフェッショナルがプロジェクトを組み、お客様への価値提供・価値創造に取り組んでいます。主な役割として「プロデューサー」がクライアントとのフロントに立ち、「デザイナー」「エンジニア」が集客ツールの制作、「マーケター」が広告の設計・運用となっています。とはいえベンチャーなので、マーケターのチーム自体、広告の設計・運用、レポーティングの業務以外にも、セールスチームと連携しての提案サポート、制作物のディレクション、自社のマーケティング活動など業務は多岐に渡ります。

寺田氏:我々チームの業務は広告運用業務の他に、プロデューサーと連携しての提案サポート、制作物のディレクション、自社のマーケティング活動など、多岐に渡っています。例えば馬場も、今はウチのチームにいながらプロデューサーの役割も担ってもいます。

所属部門以外の業務も幅広く兼務されていらっしゃるのですね。1人あたりの担当社数はいかがでしょうか。

寺田氏:時期によって上下しますが、一般的な代理店と比べても、結構な数を担当していると思います。ATOMを入れていなかったら苦しんでいたでしょうね(笑)。

ATOMをご導入された背景についてお教えください。ATOMのことはご存知でしたか?

馬場氏:もちろんです。広告業界にいるなら、(ATOMのことは)皆知っているのではないでしょうか。検討段階で最初から候補にありました。

ありがとうございます。ご導入時はどのような課題をお持ちだったのでしょうか。

馬場氏:弊社では、主にリスティング広告、SNS広告を取り扱っています。リスティング広告に関しては、以前から自動入札とレポーティング機能を持ち合わせたツールを利用していましたが、SNS広告の一部はそのツールでは対応していなかったこともあり、別のレポーティングツールを併用していました。ただ、そのレポーティングツールを提供していた企業が広告運用の実務における知見が少なく、会話が噛み合わない、回答に時間がかかるといったサポート面での課題を感じていました。そんな時にATOMのお話を伺い、金額としてもあまり変わらないこと、かつ、広告会社が提供するサービスで、サポートチームも全員が広告運用経験者とお聞きし、ATOMなら今の課題を解決できるのでは、というのが導入の決め手でした。


▶▶▶活用方法・成果

月間266時間の工数削減。日々のちょっとした依頼の往復が積み重なり、膨大になっていたコミュニケーション工数も進捗管理画面の共有によって一気に解消。

ATOMのご活用内容をお教えください。

寺田氏:日々の進捗管理とレポーティングで活用しています。特に進捗管理機能では、自社の広告運用チームや、プロデューサー、クライアントが閲覧できるように権限を付与しているため、関係者が最新の状況を常に把握できるようになりました。

進捗管理画面をクライアントにも展開したことによる、コミュニケーション方法に変化はありましたか?

寺田氏:変わりましたね。クライアントからの「今の状況は?」という簡単な質問も、プロデューサーから私たちのチームへ依頼が入り、対応後はまた同様のルートで伝達していく、伝言ゲームのような構造になっていました。急には対応できず工数がかかることもありますし、対応後の次の改善について、またクライアントとプロデューサーで相談して……と、会話の往復が非常に多くなっていました。クライアントにもプロデューサーにも進捗管理画面を共有することで、会話の往復が減り、すぐに改善の話に進めるようになっています。

コミュニケーションの変化について、クライアントの反応はいかがでしょうか。

馬場氏:導入前は、ご要望があり毎日手動で日次レポートを作成していたクライアントもありました。現場的には結構な作業工数がかかってしまっていたのですが、今はATOMによってお互いが都度確認できる環境なので、やりやすくなったように感じています。プロデューサーとの進捗確認のみのやり取りも減りましたし、クライアント側も、「電話をする前に一度ATOMを見てからにしよう」と変化しているように感じています。

その他に、成果があればお教えください。

寺田氏:進捗管理機能だけでもチームで月間約266時間削減できました。その甲斐もあり、削減できた時間で、より積極的にクライアントとのミーティングに参加できたり、運用に関してより詳細にご要望を伺うことができるようになりました。余談ですが、『ATOM』という名称も某国民的アニメみたいでクライアントに気に入ってもらい、評判になっております(笑)。

馬場氏:ATOMの提案資料に、「皆がATOMマスターになろう」といったことが記載されていましたが、まさに、我々は少数で運用しているので、強く意識していた部分です。以前のツールでは、一人にツール運用を任せてしまっていて、彼を頼らなければ前に進めない状況だったんです。ATOMの導入後にも手厚くサポートしていただき、私たちも、皆が使えるようにしようと意識して運用した結果として、基本的な使い方はチーム全員ができるようになっていると思います。


▶▶▶感想・メッセージ

ツール導入に提供企業が持っている想いや知見も考慮してみては。

ATOMへのご感想をお教えください。

馬場氏:機能面についても、問い合わせの返答などのサポート面についても、いずれも非常に満足しています。 わからないことがあれば気軽にチャット上で相談できることも非常に助かっています。

ありがとうございます。ATOMへのご要望などがあればお教えください。

寺田氏:勉強不足で恐縮ですが、あまりレポートのテンプレートを作成したことがないため、今後は挑戦していきたいと思っています。あとは、AIが自動でレポート所見を書いてくれるようになると嬉しいです(笑)。

馬場氏:最近、ATOMさんはセミナーなどもたくさんされていますよね。最近は広告運用の第一線で活躍している方々の話を聞ける機会はあまりないので、とてもありがたいです。広告会社という立ち位置では難しい企画も、SOTさんなら可能だと思いますので、今後も情報発信をしていただけると助かります。

最後に、御社と同じような課題を抱える企業様や、ツールを導入しようとしている企業様に向けて、メッセージをお願いいたします。

馬場氏:レポートツールを選ぶにあたって、数多くあるツールのすべての機能を導入前に把握することは、なかなか難しいと思います。また、各広告プラットフォームはアップデートも多いので、不具合対応などサポート面も重要ですが、こちらも契約してみないと実際のサポートの良し悪しは分からない。ATOM導入に関しても、私たちと同じく中小やベンチャー企業向けにサービス展開されている企業であることや、実際に話してみて会話が噛み合い、スムーズに進みそうだということが決め手となったように、ツール選定の基準として、提供している企業の広告運用の思想や知見なども考慮することをおすすめします。

寺田氏:弊社も、これまでは結構アナログで手を動かすだけの業務が多く、導入してからはクライアントの直接的な成果に繋がるための時間が増えたと感じています。今後はより一層、機械に任せられる部分は任せて、人にしかできないことに取り組んでいく必要があると思っていますので、こうした課題をお持ちの企業様は、ぜひ一度ご相談してみてはいかがでしょうか。


さいごに

今回は、あつまる社の寺田様、馬場様にお話を伺いました!

あつまる社の広告運用業務の工数削減だけでなく、クライアントとのコミュニケーション方法にまで良い変化があったこと、そして導入前の1番の課題だったレポーティングツールのサポートの質や対応スピードにもご満足いただけているとのこと。今後も、ATOMは広告会社のお悩みに寄り添えるとして、機能開発・提供を進めてまいります。

また、圧倒的なデータが蓄積された集客プラットフォーム『ATSUMARU』のこれからにも期待したいと思います!

お忙しい中、インタビューをお受けいただきありがとうございました。
今後ともATOMをよろしくお願いいたします!


【企業情報】

 ■株式会社あつまる

 2010年設立。これまで人の感覚や勘に頼っていた“あいまいな集客”を、プラットフォームに蓄積された集客データ・ノウハウを用いて、成功確率の高い集客戦略を提案するデータマーケティングカンパニー。過去実施した800社分の集客データと高度なアルゴリズム分析による集客プラットフォーム『ATSUMARU』を通じて、中長期計画策定や集客戦略策定から、ITツールの開発・提供およびデジタルマーケティングの提供、超あつまる会議(定期MTG)の提供まで一気通貫で提供。

 サービスサイト:https://atsu-maru.co.jp/service/
 採用サイト:https://atsu-maru.co.jp/recruit/


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