リサーチから制作に至るまでトータルで行う総合広告代理店の株式会社第一エージェンシー(以下、第一エージェンシー社)。考え抜かれた広告や最適なメディアプランニングでクライアントのニーズを満たし、課題を解決しています。
第一エージェンシー社では、2021年12月よりSO Technologies株式会社(以下、SOT)の広告会社支援SaaS「ATOM」をご利用いただいています。
今回のインタビューでは、ATOMの新レポート機能を含む活用方法や、成果について伺いました。また、福岡と東京で営業活動をされる中から見えてきた地域性の違いなど、非常に興味深いインタビューになりました。
お話を伺ったのは、株式会社第一エージェンシー デジタル・マーケティング部 マネージャー 米谷様、経営企画室 / デジタル・マーケティング部 山崎様です。
Summary
ご利用企業名 株式会社第一エージェンシー |
第一エージェンシー
デジタル・マーケティング部 マネージャー
米谷 氏
Web広告のプランニングを担当
経営企画室 / デジタル・マーケティング部
山崎 氏
Web広告における戦略立案やアクセス解析、Web広告運用を担当。
▶▶▶株式会社第一エージェンシーについて
社内にクリエイティブスタッフも在籍し、提案〜制作までワンストップで受注可能な広告代理店
御社の事業内容をお教えください。
山崎氏:弊社は総合広告代理店で、テレビ、新聞、雑誌などのオフライン広告から始まった会社です。現在はWeb広告や実店舗の販促支援なども含め幅広く支援しており、福岡本社と東京支社のほか、制作チームがいる広島にも拠点があります。
広告代理事業における特徴や強みをお教えください。
山崎氏:制作スタッフが自社内にあり、紙、映像、Web問わずそれぞれの部門に専門のスタッフがいるので、制作までワンストップで広告展開できることは特徴でもあり強みです。
米谷氏:総合代理店ですので、Webだけではなくラジオや新聞など、ターゲットに合わせて幅広い媒体の中から適切な出稿先を提案可能な部分も強みのひとつだと考えています。
広告代理事業における体制や、規模についてお教えください。
米谷氏:営業が受注したお客様の案件をクリエイティブスタッフに割り振って広告を制作する流れになっています。そして、広告の出稿はオンラインとオフラインごとに運用部門があり、Webチームは我々含め4〜5名です。デジタル系の広告は米谷と山崎を中心に、オフライン系の広告は別部門に、それぞれ営業担当から依頼が入ります。
各地に拠点をお持ちですが、デジタル広告に関して、御社のお客様のその地域ならではの特徴はありますか?
米谷氏:もちろんお客様によって異なりますが、福岡と東京ではデジタル広告に関する知見にはかなり差があると感じています。東京のお客様の多くは、すでにWeb代理店に委託されていたり、得意分野ごとに違う代理店に委託していたりするので、すでにWeb広告への知見をある程度お持ちのケースが多く見受けられます。
福岡のお客様は1社にすべてを委託される場合が多く、加えて、これまで広告代理店から詳しい説明なしで提案を受けていた、と話される会社もあります。弊社では、Web広告の基本的な部分から詳しく説明してお客様にご理解いただけるように心がけています。
山崎氏:東京と福岡では予算感覚の違いもありますね。例えば、東京だと検討段階からある程度の予算をかける前提でご相談がくることが多いのですが、福岡では「まずはお試しで使ってみたい」といった企業が多いように感じています。
▶▶▶導入背景
ATOMを活用し、レポートの工数の削減を期待して導入を決定
導入前の課題をお教えください。
山崎氏:チームの規模が小さいため、人的リソースのコントロールをいかにするかというのが課題でした。導入前はお客様に提出するレポートにかなり手間がかかっていました。また進捗管理についても、Google データポータルを利用してリアルタイム共有していましたが、すべてのお客様が対象となると膨大な工数になり、改善したい部分でした。
米谷氏:レポートの内容についても課題がありました。お客様によって希望されるレポートの頻度が異なり、日次、週次、月次など様々です。特に手作業でデイリーレポートへの対応は厳しいものがありました。
導入の決め手をお教えください。
山崎氏:インターフェースが扱いやすく、レポートを出すのに手間がかからない点ですね。
米谷氏:他のサービスと比較するとATOMが安価でした。コスト面も決め手です。
▶▶▶活用方法
お客様のニーズに合わせたレポートの作成が可能に
「レポート機能」の活用方法とご利用いただいたご感想をお教えください。
山崎氏:導入当初は旧レポート※1をメインで使っていく想定だったのですが、現在は新レポート※2をデフォルトで使用しています。弊社は動画広告にも注力していて、YouTube広告のレポートを作成する機会も多くあります。旧レポートでは、出力したレポートをExcelの関数などを使って成形する必要があったのですが、新レポートの方は関数で加工を加える必要がないため、新レポートを使うようになりました。
旧レポートだとGoogle、Yahoo!、Facebookの定型レポートが用意されているのですが、それにプラスしてYouTubeのレポートも出したい場合はカスタマイズする必要がありました。新レポートでは最初からYouTubeのレポートが組み込まれたテンプレートが用意されているので、特にカスタマイズを加えることなくレポートを作ることができるようになっていて助かっています。
※1 旧レポート機能は、Excel、スプレッドシート、BigQueryに出力可能なレポート機能。対応媒体の幅が広く、関数を利用することで自由に改変が可能。 |
米谷氏:私は、Google データポータルをお客様に提供しているため、スプレッドシートに出力できる旧レポートを使っています。現在、社内ではどちらのレポートを使うというルールはなく、お客様が使われる広告媒体によって適切な方を選んでいます。
「進捗管理」の活用方法とご利用いただいたご感想をお教えください。
山崎氏:お客様から「進捗共有」のご希望があれば、アカウントを作成してお渡ししています。これにより「今、数字はどうなっているのか?」などのお客様からの質問も減りましたので、対応時間が減り、かなり活躍しています。また、営業担当にもアカウントを発行して進捗状況を見れるようにしています。リアルタイムでの状況の確認や社内の認識共有に非常に役に立っていますね。
▶▶▶成果
レポート工数が半分になり、余裕のできたリソースで質の高い提案を行えるように。
ATOMの工数削減面での成果についてお教えください。
米谷氏:はっきりとした数字では言いにくいのですが、体感では半分以下の工数になっています。月末月初の忙しさもかなり落ち着いたという印象です。
山崎氏:それぞれのお客様によって必要なレポートが異なっているにも関わらず、新規のお客様により作業件数が増えても、負担が重くなることはありません。さらに、お客様の疑問点も、お客様自身で進捗を見ていただいて解決したり、営業担当がお客様と一緒に進捗状況を見ながら話ができていたりと、各所からの問い合わせが減りました。
また、現在私は新レポートを積極的に利用していますが、将来的にもコスト削減につながると考えています。例えば旧レポートだと、カスタマイズするにあたってある程度Excel関数などを理解している人でないと対応しづらい部分がありますが、新レポートだとATOMの管理画面上でカスタマイズを完結できる部分も多いです。お客様ごとにそれぞれ異なるレポートカスタマイズを求められた際でも、Excelが得意な人に依存せず誰でも柔軟に対応しやすくなっていると思うので、今後の機能追加や媒体追加も楽しみにしています。
工数削減の結果、何か変化はありましたか?
山崎氏:リソースの問題が解決したことで、提案の質を上げることや、シミュレーションの作り込みに時間をかけられるようにもなりましたね。
米谷氏:客観的に見て、(業務の多かった)山崎さんの作業量が減った、という部分は大きいです。また、導入前よりも、PDCAを回すことに時間を割けるようになっていると感じています。
その他、導入して良かった点や、ご感想等があればお教えください。
山崎氏:導入当初は新レポートのβ版が出たばかりで扱いづらい部分もありましたが、御社に相談するとすぐに対応していただけるので、今はかなり使いやすくなりました。その他、デジタル・マーケティング部の者が、導入企業向けの無料講座「ATOM道場」に参加させていただき、とても勉強になっています。色々な面でサポートしていただき、大変助かっています。
米谷氏:従来は対応が難しかったデイリーレポートが、お客様に喜ばれている点ですね。ちなみにここでも福岡と関東の違いがありまして、他社でもされているからということで、関東の方がデイリーを求められることが多いんです。福岡だと、デイリーレポートを提案すると「そんなところまでできるんですね!」と驚かれたりします。
▶▶▶今後への期待・メッセージ
Web広告を提案する広告代理店としてATOMはとても便利なツール
今後、ATOMにどういったことを期待されているか、率直にお聞かせください。
山崎氏:新レポートでGoogleやヤフー、Facebook以外も対応可能になったら嬉しいです。
米谷氏:私も媒体の面になりますが、popInやSmartNewsなどのアプリ系媒体のレポートも対応できるようになったらありがたいです。特に福岡だとEC企業が多く、アプリ系広告に対応いただけるとATOMでレポートが出せると提案しやすくなるので、今後あると嬉しいですね。
――新レポート機能は広告媒体を追加しやすい設計となっており、今後順次対応媒体を増やしていく予定ですので、ご期待ください!
最後に、御社と同じような課題を持つ他企業様に向けて、メッセージをお願いいたします。
山崎氏:導入以前には他社のサービスとも比較をしましたが、ATOMは費用対効果が非常に高かったです。また、例えばFeeの設定など、広告代理店として必要な機能が備わっているのでありがたいですね。ATOMを選んだら間違いないと言えるくらい、非常に優れたツールだと思っています。
米谷氏:リソース問題が非常に改善されたので、同じような課題を持っている企業様におすすめです。導入を検討しているのであれば、ぜひお話を聞いていただいた方がいいんじゃないかと思います。
さいごに
今回は、株式会社第一エージェンシー 米谷様、山崎様にお話を伺いました。
第一エージェンシー社では限られた人的リソースの中でお客様のニーズに合わせたレポートの作成に尽力されており、そのためにATOMを非常にうまく活用いただいていることがお伺いできました。アプリ系広告への対応も含め、今後も運用に活かせる機能開発に努めてまいります。
この度は、貴重なお時間をありがとうございました!今後ともATOMをよろしくお願いいたします!
【企業情報】 ■株式会社第一エージェンシー 1986年設立。福岡に本社を構える総合広告代理店。クライアントの課題解決のため、マーケティングや販促支援を、戦略立案からリサーチから制作に至るまでトータルで行う。 コーポレートサイト:https://daiichi-ag.co.jp/ |
広告レポートや進捗管理を自動化! |