大正2年に創業された株式会社金虎(以下、金虎)は、静岡県焼津市で水揚げされた新鮮なカツオを自社工場でかつお節から削り節、粉砕加工まで一貫生産するメーカーです。新たにペットフード事業にも参入する中で、販路として注力しているのがオンラインショップです。今回は、オンラインショップへの集客に「フォーカセル」を導入した経緯および成果を伺いました。

お話を伺ったのは、株式会社 金虎 マーケティング責任者の寺尾 仁快様です。

※インタビューはオンラインにて実施しています。

Summary

 ご利用企業名   株式会社金虎
 ご利用期間    2022年5月~現在
 導入前課題      Web広告経由の売上を増やしたい / 全商品の販促を強化したい / 手間のかからない施策を実施したい
 効果・成果      コンバージョン件数 導入前後比 466%※1
            広告費 導入前後比 344%※1
            コンバージョン単価 導入前後比 57%※1

※1 フォーカセル導入前の2022年4月と、フォーカセル導入後の2022年6月の対比

寺尾様 
 株式会社 金虎
 マーケティング責任者

 寺尾 仁快 氏


▶▶▶株式会社金虎について

ご担当されている業務内容をお教えください。

寺尾氏:弊社は、静岡県焼津市に本社を構えるかつお節メーカーです。焼津港に水揚げされた新鮮なカツオやマグロを買い付けて、かつお節や削り節などに加工し、家庭用商品、業務用商品として、店頭およびオンラインショップにて販売しています。

商品の品質にはこだわっていまして、熟練の買い付け職人が担当者が品質を見定め、自社工場で加工し梱包まで行っています。自社工場も、かつお節、削り節、粉砕、ペットフードそれぞれに専用工場を用意しています。

ご担当されている業務内容を教えてください。

寺尾氏:マーケティングの責任者を担当していて、主な業務としてはペットフード事業の立ち上げ、そしてオンラインショップの販促活動の2つがあります。

ー「金虎」のペットフード事業では、オンライン・オフラインともに積極的なマーケティング活動を実施されていらっしゃいますね。

寺尾氏:そうですね。ペットフード事業は、需要の高まりを受けて立ち上げた事業で、2018年からアレルゲンフリーの自社ブランド「おさかな」の製造販売を開始しました。「おさかな」愛好家のお客様からのご要望でドライフード以外の開発にも乗り出し、最近では老犬でも食べられるウェットフードや魚原料100%のオヤツなども販売しています。

ペットフードの特徴として、いくら高品質でも愛犬が食べてくれない商品は飼い主は購入しない、という点が挙げられます。そのため、まずは試してもらうことが重要と考え、オフラインでのお客様との交流を積極的に実施しています。ペット関連のイベントへ出展してサンプルを配布を行い、その場で愛犬に試食してもらうなど、飼い主のみなさまが安心して購入できるような場を設けており、こういった試食の場があることに感謝の声をいただくこともあります。イベントでご来店・ご購入いただいた方には、公式Instagramを愛犬用アカウントでフォローいただき、その後の新商品などの情報を提供しています。

また、実店舗は本社所在地のみですので、日本全国に弊社の高品質な商品を届けるために通販事業も非常に重要だと考えています。私自身がWeb広告代理店出身でWebマーケティングに長年従事してきましたので、その経験を活かしてオンラインショップでの売上増加に向けて全方位で施策を推進しています。

例えばサイトリニューアルは着任直後に最初に改善した部分で、使いやすいオンラインショップを展開できたことで通販事業の売上は約5倍程度まで一気に成長しました。商品情報や会社情報を拡充し導線設計をするなど、使いやすいオンラインショップの改善はその後も継続しています。

加えて、いまは流入経路の拡大と定期購入が次の改善課題ととらえており、フォーカセルの導入や、OMO的な施策や購入後のフォローや同梱物の改善などにも取り組み始めています


フォーカセル導入背景・成果

圧倒的な費用対効果を受けて広告費を増加し、コンバージョンは400%以上に成長。自分だけでは発掘できていなかった新しい売れ筋商品に出会えた。

フォーカセルの導入背景をお聞かせください。

寺尾氏:前述のとおり、オンラインショップが使いやすいものに改善されてきましたので、次は集客強化に取り組もうと考え、特にWeb広告に注力してきました。私が広告配信を管理していたのですが、他にも幅広い業務を担当しているため、Web広告にかけられる時間に限りがあり、最も注力している「おさかな」のドライフードしか広告配信できていない状況でした。また、各広告媒体でどんどん新しい広告メニューが開始されますが、最新情報のキャッチアップも大変になっていました。

いずれは最新の広告メニューも駆使して、「おさかな」の全商品、そして弊社が取り扱う全商品までWeb広告を活用して集客を拡大したいと考えていたときに相談したのが、Web広告代理店時代に付き合いのあったSO Technologiesの中村さん(フォーカセル プロダクトマネージャー)です。そこで「フォーカセル」をご紹介いただきました。

全商品の販促強化を、広告媒体が推奨する方法で推進することができる、しかも導入に手間はかからないということで、すぐに導入の意思決定をしました。また「フォーカセル」は、Googleの最新広告メニューであるP-MAXにも適用できるということで、まずはP-MAXを自身で導入し、その後P-MAXに「フォーカセル」を適用するという順序でサポートしていただきました。


▲金虎ECサイト。家庭用・業務用からペットフード、ギフトまで幅広い商品を展開。

フォーカセルを導入して、どのような成果がありましたか?

寺尾氏:まずは広告成果ですが、P-MAXのコンバージョン単価が導入以前と比較して57%という劇的な水準まで改善しました。コストパフォーマンスが非常によく、通販事業に広告費をかけるという意思決定ができるようになり、広告費は344%、コンバージョン件数も466%の規模まで拡大しています。

最初に自分でP-MAXを配信し始めたときは、費用対効果が改善するのか、売上が伸びるのかと不安がありましたが、「フォーカセル」を導入して、コンバージョン単価がどんどん改善したことに驚きました。


▲P-MAX運用によるコンバージョン・ROAS(費用対効果)の推移。右肩上がりで伸びている。

広告成果の改善だけでなく、「フォーカセル」は全商品の販売データ等を自動で分析してくれるので、全商品で適切な販促強化が可能となり、新しい売れ筋商品の発掘にもつながったことも嬉しい点でした。

オンラインショップではこれまで「おさかな」中心の販促でしたので、売上も「おさかな」商品が上位を占めていました。しかし、「フォーカセル」を適用したP-MAXで全商品の販促強化を始めたところ、「おさかな」以外にも業務用のかつお節や家庭用のだしなどが以前よりも売れるようになりました。新たに売れ筋となった商品は、インターネット上での販売と相性が良い商品ととらえて、別の販促経路でも注力するようにしています。

商品単位のデータ分析や別施策への展開などにまったく手が回っていなかったので、「フォーカセル」には非常に助けられています。弊社の商品は、ペットフードと人間用商品の違いや、業務用と家庭用など、似ているようで異なる商品がたくさんあります。それぞれに売れ筋や売れる時期などが異なるため、人力での広告管理は不可能だなと半分諦めていたので、想像以上の成果が出て嬉しい限りです。

今後への期待・メッセージ

多品種ECは迷いなく「フォーカセル」を導入すべき

今後「フォーカセル」にどういったことを期待されているか、率直にお聞かせください。

寺尾氏:まずは自動最適化の対応媒体が増えることに期待しています。いずれはCriteoやFacebook、Instagramなど別の広告媒体の自動最適化も開発予定と伺っています。既にテスト段階に進んでいる広告媒体もあると伺っていますので、テストでも良いので弊社には特別に早く導入させてほしいです。(笑)

弊社ではオンラインショップだけでなくAmazonにも公式ストアを展開しています。Web広告はモールにもありますので、モールまで最適化の範囲が拡大されると、通販事業全体の最適化につながるので非常に頼もしいです。

また、「導入支援プラン」の拡充にも期待しています。弊社が早々にP-MAXを開始できたのは、「フォーカセル」がフィードを最初に用意してくれたからです。「フォーカセル」でフィード対応できる広告媒体が増えれば、弊社も新しいフィード広告を開始しやすくなると思っています。

最後に、御社と同じような課題を持つ他企業様に向けて、メッセージをお願いいたします。

寺尾氏:「フォーカセル」は、弊社のような商品点数の多いオンラインショップを運営されている企業であれば、間違いなく導入すべきサービスです。広告の成果が劇的に改善できただけでなく、フィード関連のサポートもいただけるので、安心してお任せできるのではないかと思います。

また、データを可視化したり分析するためのマーケティングツールは多いですが、「フォーカセル」はそこからさらに踏み込んで自動最適化まで行ってくれるので、導入したけど活用できなかったという、ツール導入でよくある失敗につながることはほとんどないのではないかと思います。自社オンラインショップの売上増加に向けてWeb広告を強化したいという方は、まずは「フォーカセル」に相談することをオススメします。

さいごに

今回は、老舗企業である静岡県焼津市のかつお節メーカーである「金虎」にお話を伺いました。

2018年から取り組むペットフード事業を含め、お客様のニーズに合った商品開発や、それを適切に伝えるマーケティング活動など、真摯に取り組んでいらっしゃる様子が伺えました。ご要望でいただいた対応媒体の追加を含め、通販事業拡大をご支援できる機能開発に務めてまいります。

この度は、お忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました!


【企業情報】

 ■株式会社 金虎

 創業100年以上となる静岡県焼津の老舗かつお節メーカー。店頭販売とオンラインショップにて、近年注力しているペットフードのほか、家庭用・業務用のかつお節、削り節、粉末調味料など多様な商品を展開している。

 公式サイト:https://kanetora.jp/

 金虎 公式オンラインショップ:https://www.kanetora-shop.jp/


多品種ECサイト運営企業向け
商品単位の予算配分最適化で、フィード広告経由の売上最大化を支援