リクルートのトップパートナー、ならびにIndeedのシルバーパートナーとして人材採用支援を行う株式会社ジョブマーケティング北海道。札幌を中心に、求人広告をはじめ、人事・採用コンサルティング、育成研修などを行っています。

同社は、2023年2月よりSO Technologies株式会社のATOMを導入しています。同社の拡販戦略のもと、Indeedの接続アカウント数・広告運用額はともに伸び続けています。

今回は、株式会社ジョブマーケティング北海道 リクルーティング部・責任者 田中 健太様に、運用型広告支援におけるATOMの活用状況や成果についてお伺いしました。

Summary

 ご利用企業名   ジョブマーケティング北海道
 ご利用期間    2023年2月〜現在
 効果・成果    運用型広告における「振り返り」の習慣化に寄与
          運用アカウント数197.4% (※)に伴い、約2倍の人員を要する業務が効率化 
          一定のサービス品質を保つことができアカウント継続率は90%程度 
          ※2023年2月-2023年8月比較

 
 株式会社ジョブマーケティング北海道
 リクルーティング部・責任者

 田中 健太 氏

 メディア(広告)事業、採用支援事業の責任者。企業規模を問わず企業の採用活動を支援。

ジョブマーケティング北海道について

リクルートトップパートナー・Indeedシルバーパートナーとして企業の採用活動を支援

御社の事業内容や特徴についてお教えください。

田中氏:弊社はリクルートのトップパートナーとして北海道で10年前に立ち上げた求人広告代理店です。現在はリクルートメディアに加え、Indeed認定パートナーとしてIndeedメディアの運用のほか、採用代行や各種コンサルティングサービス、開発サービスなどの採用支援を行っています。また、職業訓練校を開校し、若年層や就職に困っている方への研修、トレーニングを通じた就業支援も行っております。

ジョブマーケティング北海道社 コーポレートサイトより

――Indeedのご支援状況についてお教えください。

田中氏:Indeedは約3年前に取り扱い始めたため、お客様としては10年間ご支援している(リクルート)メディア支援が8割です。しかし業界にもよりますが、Indeedは実施しておかなければならない意識が強くなってきています。北海道ではこれまで絶対的なメディアがありましたが、それだけでは厳しくなってきている状況からIndeedの重要性が高まっている一方で、どうやっていいかわからない方も多い状況です。

弊社としては、日常の採用活動の土台となる媒体であり、オウンドリクルーティングを各社に確立させるための有効な武器がIndeedだと考えています。

また、Indeedとメディアの違いとして、弊社では運用期間の捉え方が異なります。例えばタウンワークの場合は週単位でのご支援が多く、運用型のIndeedでは1ヵ月単位や、長いものは年間単位でWebサイト管理とセットでご支援しています。スポット強化などは除き、我々としてはIndeedの方が長期的という扱いです。

導入背景

事業の成長と社員の知識醸成を推進。体制作り強化の段階でATOMを導入

ATOMご導入の経緯をお教えください。

田中氏:もともと、Indeed運用はレポーティングがポイントで、この労力が課題と認識しており、IndeedのCVRを自動集約しレポーティング化できる機能を探し始めたころにATOMと出会いました。昨年一度導入を見送りましたが理由は単純で、当時の稼働アカウント数が少なかったからです。弊社の場合はIndeed導入をして間もなかったので、まずは顧客獲得や社員の仕組・構造理解を優先したのです。その後、Indeed事業が一定の成長を遂げ、社員の知見もつき、代理店のシルバークラスを目指すフェーズにきました。導入にいたったのは、レポーティングのばらつきの統一(サービスの平準化)と自動化により一人当たりの効率を上げる体制作りの段階となったからです。

ATOMをお選びいただいた決め手はありますか?

田中氏:他社の事例を聞いて、RPA等を活用した自社開発も検討していました。そんな中でATOMに決断した最大の理由は、社員が使い慣れている、知識や理解促進のために利用していたレポートフォーマットに沿ったカスタマイズができる点でした。

ATOMの活用方法・成果

運用アカウントは197.4%に増加。ATOMにより人員コストの軽減、属人化防止、高い継続率を実現

御社のデジタルマーケティング体制についてお教えください。

田中氏:デジタルマーケティング部門というものはなく、Indeedの設定・運用と、ATOMなどのツールの管理運用、データ集約を行う専門チームとして2、3名配置しています。Indeed以外のメディアも含めたお客様への対応、コンサルティング、分析や改善提案、専用部隊へのアドバイスはすべて営業が行っています。そのため、入社1年目の新入社員以外をのぞき、ほぼ全員がATOMを利用しています。

ATOMのご活用状況をお教えください。

田中氏:属人的にならないよう、月2回自動抽出するルーティンを作って運用しています。ひと月の中旬と下旬に振り返りを行い、必要な手を打つ。下旬には結果を共有し、翌月につなげていくという二段階でATOMを活用しています。

従来の求人広告のやり方では、例えば4週間の掲載依頼をいただいたら4週間後に(今後の改善や提案などの)コンタクトを取るような形でした。企業文化として「振り返り」自体は浸透していますが、アカウントによって予算や内容の差が大きい運用型広告、そしてATOMを活用するようになって、定期的に進捗を確認する、分析することが癖づいてきている状況です。レポートは、ATOMから出力するIndeedレポートを中心に、Indeed以外のメディアやWebサイトなどの分析レポートと合わせて共有しています。

一方で、進捗管理機能の扱い方などに個人差があり、まだまだ活用しきれていない部分もあります。レポート出力後の活用面も個人に任せている部分があるので、まずは全体でサービス品質を整えるため、ルーティンを作っていこうとしています。

ATOMをご利用いただいた成果をお教えください。

田中氏:レポーティングと振り返りが一定のレベルで提供できることでIndeedのシルバーパートナー(拡販・拡大)の途が拓けたと思っております。人を投資しシステムを導入していた点は明らかにほかと異なる動きで、影響力はありました。重要だった「レポーティング後にPDCAを回し標準化すること」を、労力を割かずにできたこと、適切な情報の出力が容易になったことはATOM導入による成果で間違いありません。本当に感謝しています。

導入以降、運用アカウント数は約2倍となる197.4%(※)に増えていますが、いまATOMがなく専門チームが手作業で対応していたら、2倍以上の人員が必要です。営業活動にも支障が出ますし、知見がついた専門チームに任せるとしても一時的にパンクするのではないでしょうか。

また、ATOMの役割は水漏れ防止とも認識しています。きちんとしたレポーティングと次につなげていく動きを1社でも漏らしてはいけない考えのもと、属人的な対応にならず、一定の品質を保ったサービスとして提供できるようになっています。

結果として、アカウント解除を求められることがほぼなく、継続率は90%程度となっています。お客様に、継続してご利用いただける状況を作れている。ここがATOMによる最大の成果だと思っています。

※2023年2月-2023年8月比較

今後への期待・メッセージ

成果物が不可欠なIndeed運用にはATOMなどのツールによる補完が必要

最後に、御社と同じような課題を抱えている企業に向けて、アドバイスと、メッセージをお願いいたします。

田中氏:長く採用を支援してきましたが、時代が変わったと実感しています。求人媒体誌などナショナルメディアがあって、それを強化するためのオプションがIndeed、という構図でしたが、現在は構図が逆転し、Indeedなどでオウンドリクルーティングを整えてから、その不足を補う、または強化するためにナショナルメディアを利用する流れになっています。

Indeedはサブスクではないため、成果と推移を見ながらプロとして運用のサポートをしていくのが我々の役割です。ある程度運用が自動化されているIndeedは、毎月一定の正しい証拠となる成果物が出せる状況でなければ、お客様からは進捗や成果が見えない状態になりかねません。ATOMのようなツールを活用して、補完していく必要があると考えています。

――本日はありがとうございました!


さいごに

今回は、ジョブマーケティング北海道社の田中様にお話を伺いました。

求人広告業界の変化や、求人広告メディアとIndeedにおける運用の違い、社内体制作りなど、学びのあるお話を伺うことができました。求人広告業界でビジネスを展開する企業にとって、参考になる点があったのではないでしょうか。

いただいたご要望やご意見は、ATOMのサービス品質向上に活かしてまいります。

この度は、貴重なお時間をありがとうございました!


【企業情報】

 ■株式会社ジョブマーケティング北海道

 本社所在地:北海道札幌市。平成26年創業。リクルートおよびIndeedの認定パートナーとして、企業の求人活動を支援。

コーポレートサイト https://jm-hokkaido.com/


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